主著論文:初論文が出版されました

私の初論文
“Estimate on Dust Scale Height from the ALMA Dust Continuum Image of the HD 163296 Protoplanetary Disk”
The Astrophysical Journal から出版されました。

本論文では、原始惑星系円盤内のダストの鉛直分布を観測から制限する手法を開発し、実際にALMA観測に適用することでダスト鉛直分布を制限しました。
ダスト鉛直分布はその場所でのダストサイズ、ガス乱流強度を反映していると考えられており、この解明は円盤内でのダスト成長やその後の惑星形成を制限するための重大な手がかりとなります。

本論文では、原始惑星系円盤 HD 163296 という天体に着目しました。
この天体は二つの明瞭なダストリング構造を持ち、2つのリングそれぞれについてダスト鉛直分布を制限しました。
結果として、ダスト鉛直分布は2つのリングで大きく異なり、特に内側リングでは予想と反して、ダストがよく巻き上がっていることがわかりました。
この結果は円盤のダスト分布や成長の描像を覆すものであり、惑星形成論にとって大きなインパクトを持つものです。

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